南円堂は「西国三十三所」の第九番札所として多くの参拝者が訪れる霊場です。 世界遺産「興福寺」の境内西側に位置する美しい八角円堂で、813年(弘仁4年)、藤原冬嗣が、父の内麻呂の冥福を願い建立しました。 本尊は不空羂索観音菩薩(国宝)で、運慶の父である康慶一門の作。身にまとう鹿皮は、神に仕える鹿への信仰、つまり氏神である春日社との関係により、藤原氏の強い信仰を集めました。 現在の建物は創建以来4度目のもので、1741年(寛保元年)に立柱、1789年(寛政元年)に再建されました。再建には古代・中世の北円堂などの円堂を参考にしたと考えられていますが、正面には唐破風(からはふ)や拝所が付いているなど江戸時代の細部様式もよく表しています。 1986年(昭和61年)、重要文化財に指定されました。 内陣には現在、本尊の不空羂索観音菩薩坐像を中心に、四天王立像、法相六祖坐像が安置されています。 ※南円堂内陣は非公開。 ※開扉は年1回、10月17日の大般若経転読会という行事の日のみ。 (2002年秋、2008年秋、2013年春に特別開扉が行われた)
概要
住所 |
奈良県奈良市登大路町48 |
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拝観、営業時間等 |
09:00~17:00
その他年中無休 |
料金 | 無料 |
周辺マップ
アクセス
公共交通機関 | JR奈良線・JR大和路線
近鉄奈良線
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自動車 | 名阪国道
京奈和自動車道
第二阪奈有料道路
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description訪問記録
人も鹿も行き来自由なお堂。
近鉄奈良駅からは、鹿せんべいを露天販売している登大路の広い歩道を登りながら興福寺に行くのが王道ですが、南円堂に向かう場合は東向商店街の途中から、北円堂の横に出る階段を利用する方が早道です。ここは...…
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