草地山蓮華院常福寺は浄土宗の常陸総本山であり、水戸徳川家の菩提寺でもある名刹です。 南北朝時代の1336~1339年、了実上人によって開山、1388年の僧坊焼失を期に瓜連城址に移転、1405年に再建されました。 1543年、後奈良天皇より宸筆の寺号「常福寺」の勅願を賜り、1602年、徳川家康から朱印地100石が寄進され、その後も徳川光圀から「阿弥陀三尊像」「拾遺古徳伝」を寄贈されるなど、近世初頭の常福寺は将軍徳川家の保護により大きく発展しました。 江戸時代中期から末期までの建造で現存しているものは、山門、桜門、唐門、鐘楼で、本堂は落雷や火災のため度々焼失しており、現在の本堂は1995年に再建されたものです。 第二世了誉上人は、眉間の上に上弦の月影の疵跡があり、その容貌は文殊大士(禅宗における修行僧の完全な姿)を思わせた為、了実上人から大きな期待を持って迎えられ入門しました。 その後、修業勉学に専念した了誉上人は、内外の典籍に通暁し、識力・法力ともに類い稀な力を発揮し、また諸国の学者を訪ねて八宗九宗の奥義を極めました。さらに神道、和歌にも通じ、その博学宏才は衆を超えたと伝えられています。 了誉上人は、「六夜さま」「三日月上人」とも敬慕されており、法然上人を開祖とする浄土宗を今日の隆盛にした中興の師で、浄土宗六高祖の一人となっています。 その事から、600年後に至る今日、瓜連地方に広く「二十六夜尊」として崇敬され、学問の仏様として参詣されています。
概要
住所 |
茨城県那珂市瓜連1222 |
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拝観、営業時間等 |
00:00~23:59
その他宝物殿の開館時間 9:00~16:30 |
料金 | 無料 |
周辺マップ
アクセス
公共交通機関 | JR水郡線
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自動車 | 常磐自動車道
駐車場あり |