爽やかな五月晴れの日に訪問しました。現存12天守のなかでも国宝でかつ日本最古級と言われている名城です。背後の木曽川を天然のお堀とし、小高い城山に築かれた山城の風情が、平城が多かった江戸時代と違ってまさしく戦国時代のお城という感じでした。 一番印象に残ったのはやはり360度に渡って広がる最上階からの絶景です。美濃平野が見渡せ、岐阜城が肉眼でもかすかに確認できました。尾張と美濃の国境にあったお城の緊張感のようなものを感じられました。天守内の階段は狭くてほとんど梯子のような角度でした。スカートでは絶対に登らない方が懸命です。この急階段を甲冑を着けて登り降りできた戦国武将たちを尊敬せざるを得ませんでした。 ちょうど私が訪問した日には新郎新婦がお城を背景に婚礼写真を撮影しておられたのですが、着物姿がまさにお殿様とお姫様のようでタイムスリップした気分を味わいました。