浅草寺からさらに浅草の奥へ進むと、10~15分ほどで見えてくるのがこの待乳山聖天。 隅田川のほとりにあり、先ほどまでの浅草の賑わいが嘘のようです。 少し小高い丘にあり(東京23区で一番低い「山」だそう)、階段を上り境内へ。 空気ががらっと変わりました。 なんでもこの山、地中から忽然と湧き出た霊山で、その時金龍が天より降って山を廻り守護したとつたえられているそうです。 足を進めると、目に入るのは境内各所にあしらわれている「大根」と「巾着」のモチーフ。 こちらで得られるご利益を端的に表したもので、「大根」は健康、良縁成就、夫婦和合を、「巾着」は商売繁盛を表現しているそうです。 分かりやすいものから、あれはもしかして!というものまでたくさんあり、境内で「大根」「巾着」を探すのも楽しいです。 また、1月7日には「大根まつり」が行われ、元旦以来御本尊様にお供えされた大根をフロふきにしていただくことができるそう(2000食限定)。来年の1月7日には、ぜひまた訪れたいなと思いました。 待乳山聖天の境内からはスカイツリーもはっきり見えます。 境内も広く木々が多く、リラックスしてちょっとお散歩。 近くに公園があり、子供たちの声が聞こえ、それがまた温かい気持ちに。 参拝していると、浅草の中心から足をのばし、待乳山聖天を訪れる人力車と出会いました。浅草にもこんな穏やかな場所があったのかと、浅草の意外な一面を知れて嬉しい一日でした。