JR紀三井寺の駅に降り立つと、すぐに山側の高い位置に伽藍が見えます。 駅を出てしばらく住宅街を歩くと、ほどなく小さな門前町が見え、その奥に鮮やかな朱色の楼門が建っています。 楼門をくぐるとすぐに有名な231段の階段が待っていました。 一気に登るのは少ししんどいですが、厄年の数ごとに踊り場で仕切られており、そこで一息つけるようになっています。 階段を登りきった所に境内が広がり、桜の木に囲まれるようにして本堂がありました。 その大きな向拝が、昔から多くの参詣者を迎えてきたという事を物語っているようでした。 御本尊は50年に1度だけご開帳される秘仏で拝観することはできませんでしたが、近年建立された仏殿では日本最大と言われる木造千手観音像を拝観できました。 大きさだけでなく、新しい故に全身黄金色に輝く姿は、圧倒的な迫力です。 観音様のお顔の高さ、3階まで登って拝むことができることが斬新で、古いお堂や仏像では成し得ない拝観方法だと思いました。 また3階には展望回廊があり、西国巡礼随一とされる絶景を堪能することができます。