阪急電車の中山観音駅を降りたら、すぐに短い参道に入ります。 1分も歩かないうちに大きな山門があらわれ中山寺に到着です。 宝塚市は大阪からも神戸からも近いベッドタウンで、この辺りも住宅街が広がっています。 それだけに住宅の中に忽然とこれだけの大伽藍があらわれた時には心底驚きました。 斜面を利用して建っているのですが、伽藍を囲む丘陵地にも住宅が広がっていて、まるで「住宅の杜」の中にお寺があるようでした。 このお寺は西国三十三所の札所ですが、他の霊場と比べて圧倒的に巡礼者より一般の参拝者が多いです。 安産守護のお寺として信仰されているようで、晴天の日曜日でもあったせいか、ひっきりなしに腹帯を授かりに来た妊婦さんや、赤ちゃん連れのお礼参りやお宮参りの家族が訪れていました。 お寺といえば中高年の参拝者が多いイメージですが、このお寺は圧倒的に若い方で溢れていて、あちこちで子供の声がし、活気に満ちたお寺でした。 本堂での参拝は外からですが、大きな扉が開け放たれているので、黄金や極彩色で荘厳された堂内はじっくり拝見できました。 毎月18日に、本尊はご開帳されるようです。 またエスカレーターやエレベーターが完備していることにも驚きました。 ここまで徹底してバリアフリー化されているお寺は珍しいと思います。本堂よりさらに上、大願塔辺りまで登ると、近くには宝塚の街、遠くは大阪の高層ビル群まで見晴らせました。