倉敷の中心部、美観地区の鶴形山の山頂にある神社なので、お参りするには3つの階段を登ります。それぞれ米寿坂88段、還暦坂61段、厄除坂33段で180段以上。息が切れますが、ありがたい名前のお陰で登りきったら寿命が延びたような気がしました。この長い階段を見上げるだけで「やめとこ」と思う人が多いのか、辿り着けば観光客は少なく、静かで落ち着いた雰囲気でした。絵馬殿が展望台になっていて、ゆっくり腰かけながら町並みを俯瞰できます。 御祭神が宗像三女神と海の神様なのはなぜ?と思っていたら、後で古地図を見て納得。なんと江戸時代頃まではこの周りはまだ海だったのですね。ここだけが島としてぽつんと浮かんでいたようです。磐座も残されていて、倉敷の街ができるずっと前から聖地であったことを物語っているようでした。