5月の連休時に訪れた大崎八幡宮をご紹介します。 大崎八幡宮は1607(慶長12)年、仙台総鎮守(仙台の地の守り神)として、伊達正宗公により開かれました。 見どころは、何と言っても仙台市内の建造物としては唯一の国宝である御社殿で、「権現造」と呼ばれる神社建築様式が特徴です。 権現造とは「本殿」と「拝殿」の間を一段低くして床を張った空間を備えている様式で、その空間は「石の間」とも呼ばれ、神の世界である(本殿)と人間の住む俗世間(拝殿)をつなぐ重要な役割だったそうです。 上から見ると建物の配置が「エ」の字に見える造りと言ったら伝わるでしょうか。 東照大権現(徳川家康)を祀った東照宮がこの様式を採用して以来、近世の神社建築で多く用いられるようになったと言われているそうです。 そうした様式の趣もさることながら、私としては、御社殿の外観そのものに惹かれました。 内外ともに漆塗りが施されているのですが、特に「漆黒」と「金色」のコントラストから醸し出される『風格』と「極彩色」の装飾から放たれる『煌びやかさ』は、見る者の心を捉えて離しません。 御朱印もしっかり頂き、大満足でした!