北海道の片田舎から、上京して20余年。 東京出身の妻と北海道初上陸の娘を連れて久しぶりに帰省しました。 若い頃にはまったく理解できなかった北海道の素晴らしさ、それを心ゆくまで堪能しようということで、地元への帰省とは思えないほどベタな観光地を回ることに。 まず旭山動物園、そして、7月だからベストシーズンである美瑛や富良野は外せない!と私が計画を練っていると、NACSファンの妻が一言。 「神居古潭ってどんなところ?」 う~ん、子供のころに行った記憶はあるが、何も印象がない。 両親に聞いても「神居古潭なんか行ってもなんもないべや」とのこと。 まぁ、通り道だしちょっと寄ってみようかということで、特に期待もせずに曇り空の中、現地に到着。 本当に何もない。おみやげ屋さんがあるわけでもなく、あるのは小さな商店が一件だけ。 だが、それがいい。 観光地とは思えないほどの人の少なさが、また神聖さを演出するようで、吊り橋を渡りながら何度も深呼吸をして、都会で疲弊しきった心身が深く癒されるようでした。ちょっと大袈裟ではありますが… とはいえ、自然のパワーが満ちているのを感じられるのは間違いありません。 北海道旅行で旭山動物園に行こう!なんて時は少し足を伸ばして、北海道の歴史や手付かずの自然に触れられる神居古潭にぜひ寄ってみてくださいね。