四国と言えば、八十八箇所の巡拝が有名ですね。 善通寺は、第75番札所で空海のご生誕地であり、和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に弘法大師三大霊場に数えられます。 こちらでは五重塔や御影堂など様々な見所がありますが、印象に残っている二つをご紹介したいと思います。 一つ目は、真っ暗な御影堂の地下を1周する戒壇巡りです。 地下は本当にびっくりするくらい真っ暗闇で、左手で壁をたどりながら進みます。暗闇のなかで自己を見つめ直し、弘法大師様と結縁できる道場だそうです。 約100メートルの回廊で、途中に弘法大師様の幼少期のお姿を祀った場所があり、ここは明かりがあるので少しほっとすることができます。 二つ目は、八十八箇所を一気に巡拝できると言うお砂踏み道場です。ここは八十八箇所の各ご本尊が祀られ、それぞれの足元に各寺院の砂がしかれています。この砂の上を歩いて礼拝していくことで、四国八十八箇所霊場を巡拝するのと同様の功徳を積むことができると言われています。 各ご本尊は大きくはないのですが、静かで荘厳な雰囲気があります。八十八のご本尊に手を合わせるのはなかなか大変ですが、一度に巡拝できるありがたい場所だと思います。