混雑するバスを避けて、京阪電車で行きました。 東福寺駅で降りて、まずは京都第一赤十字病院を目指して歩きます。 この病院から100メートルほど北の信号が泉涌寺道の交差点で、ここからは東山に向かって緩やかな坂が続きます。 坂の途中に門があり、これをくぐると泉涌寺の山内で、塔頭寺院を左右に見ながら5分ほど登ると、左手に今熊野観音寺へ続く参道が現れます。 下り坂の参道の途中に流れる今熊野川にかかる朱色の鳥居橋が、周りの杉や楓の緑に引き立てられていて、皆さんここで立ち止まって写真を撮られていました。 川のせせらぎを聞きながら、杉木立の参道を進むと気持ちがリセットされるようでした。 参拝者は次々に来られていましたが、いわゆる観光客らしき人は皆無でした。 そのせいか境内は静寂が常に保たれていました。 本堂内も無料で拝観することができます。本尊は秘仏なので、お姿を拝見することは出来ませんが、厨子の前にはお前立ちの仏像が立たれています。 堂内には珍しい参拝記念として、ボケ封じや頭痛封じの枕カバーを販売されていました。 本堂の東側の山上に立つ医聖塔までは歩いて登る事ができ、そこからは遠く、京都の街を望むことができます。