大阪都心部からも近く、最寄りの近鉄藤井寺駅は商店や住宅が密集する地域にあります。 駅前の参道を兼ねた商店街を数分歩けば、葛井寺の西門に到着です。 小さな門ですが、門前にお花屋さんの露店があり、美しい花々でお寺の入り口を飾られていました。 秘仏の国宝・千手観音菩薩は、毎月18日の縁日に開帳されるので、私も18日に参拝しました。 縁日というだけあって、境内には露店が何軒か出ていて、賑やかな雰囲気でした。 西門から入ると本堂はすぐそこですが、巡礼の作法に則ってお参りするなら、南側にある南大門から入った方が良いそうです。 御本尊は外からでもかろうじて見ることはできますが、拝観料を納めて内陣の中で拝見させて頂きました。 ずっと会いたかった仏様だったということもありますが、そのお姿を最初に見た時の感動は忘れることはできません。 国内最多の手、国内最古の千手観音像でありますが、そのような枕詞は不要と思うほど素晴らしい像でした。 決して優しい表情ではないのですが、知性と威厳を感じさせるお顔と1042本の大小の手を実にバランス良く配置されています。 これだけ古い像が損傷なく今日まで伝えられていることに感謝の念が溢れました。