名前の通り、全てにおいて大きなお寺です。 大仏様は言わずもがなですが、いざお堂に入って見上げるとその大きさがそのまま「ありがたさ」となって伝わってきます。 1200年以上も昔、まだクレーンも重機もなかった頃に人力だけでこれだけの仏像を建立した数多の工人の苦労はいかばかりだったかと想像すると感謝しかありません。 海外からの訪問者が絶えないのも納得です。 南大門の金剛力士像は日本最大と言われるその大きさに気を取られますが、芸術作品としても見応えがあり、わずか70日足らずでこれだけの作品を完成させることが可能だった鎌倉仏師の組織力と集中力にはただただ圧倒されました。 東大寺の境内はとにかく広く、大仏殿以外にもたくさんお堂がありますが、二月堂へ続く裏参道は石畳と石段が続くなだらかな坂道に沿って古い土塀が残り、名古刹の風情が色濃く残る風景に出会えます。 二月堂まで登ると奈良の街が一望でき、無料の休憩所で一休みできます。