参拝者は多くなく、境内はとても静かでした。 何と言っても一番驚いたのは御本尊である渡海文殊群像の豪華さと迫力です。 外から見る本堂の礼堂部は比較的小ぢんまりとしているので、その奥にこれほど背の高い立派な像があるとは想像できず、いい意味で期待を裏切られます。 文殊菩薩が乗られている獅子は端正で美しい文殊菩薩とは不均衡な大きさで、お顔も対照的にとぼけた感じでユーモラス。 これまで見てきた数多の仏像とは異質で国宝だからという理由抜きで惹きつけられます。 本堂の参拝にはお抹茶とお菓子がついているのも嬉しい限り。 吉野葛を使ったお菓子は上品な甘さで、客殿の畳の上でゆっくりと休憩させて頂きました。 最後は年賀状の写真を撮りに花の広場を見下ろす展望台へ。 来年の干支を象った花壇とその背後には畝傍山や葛城山まで見渡せました。