菩提山穴太寺は西国三十三所の第21番札所で、705年、文武天皇の勅願によって大伴旅人の甥・大伴古麿により創建されたと伝えられる、丹波でも屈指の古刹です。 現在の建築物は「仁王門」等も含め殆どが江戸中期頃に再建されたものです。 本尊の聖観音像は「身代わり観音」の伝説で知られ、『今昔物語集』にも取り上げられていることから、平安時代末期には観音霊場として当寺が知られていたことがわかります。 しかし、感世作とされるこの聖観音立像(重文)は1968年に盗難にあってしまい、未だに発見されていません。 本堂に安置される釈迦如来涅槃像(なで仏)は、布団をかけられた珍しいタイプのもので、布団をめくり自分の病の場所と同じところを撫で、自分の体をなで返すことで病気平癒のご利益があるとされています。 「本坊書院」には、多宝塔を景色に取り込んだ池泉築山式の庭園があります。それほど広くはありませんが江戸時代中期に作庭され、亀岡市に4箇所ある京都府指定名勝のうちの一つに指定されています。 方丈から西側にも露地庭・枯山水風の庭園があり、こちらからは大城山の借景が美しく、夕陽の沈む景観もまた素晴らしいものです。
概要
住所 |
京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46 |
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拝観、営業時間等 | 08:00~17:00 |
料金 |
無料
その他本堂300円、庭園300円(セットで500円) |
周辺マップ
アクセス
公共交通機関 | JR山陰本線(嵯峨野線)
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自動車 | 京都縦貫自動車道
駐車場あり(400円) |
description訪問記録
書院から眺める額縁庭園の美しさ。
このお寺で驚くのはその立地です。交通量が多い府道が合流する三叉路に仁王門があるのです。仁王門をゆっくり眺めたい、全容を写真に納めたいと府道上に立ち止まっていると、車に轢かれそうになりますので注意...…
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