六波羅蜜とは、大乗仏教で説く悟りの彼岸に至るための六つの修行徳目のことです。 当寺は醍醐天皇の皇子として生まれ、市聖と呼ばれた空也上人によって創建されました。 創建当時は西光寺と称され、空也の死後貞元2年に比叡山延暦寺の僧・中信が中興して六波羅蜜寺と改称したそうです。 踊念仏で知られる上人は市内で流行った疫病を退散させようと、金色の十一面観世音菩薩を台車に載せて曳き回り、庶民救済に奔走されました。 上人が繰り返し唱えた「南無阿弥陀仏」の念仏を6体の阿弥陀仏で表した有名な空也上人像は、宝物館で拝観することができます。 平正盛が付近に阿弥陀堂(現、常光院)を建立しましたが平家の都落ちとともに炎上しその後、源頼朝や足利義詮により再興されるも度々火災にあっています。 桃山時代には豊臣秀吉による方広寺大仏建立の際に本堂が修理されましたが、明治維新の廃仏毀釈を受けて大幅に寺域は縮小されてしまいました。 西国三十三所観音霊場第十七番札所で、本尊の十一面観世音菩薩は12年に1度、辰年のご開帳で、次回は2024年の辰年、11月になると思われますが、特別公開もされているのでそれ以前に拝観できるかもしれません。 また正月に参詣すると福がもたらされるという都七福神の札所としても人気で、正月以外でも空也上人伝承の「悪病除」護符も授与することができます。
概要
住所 |
京都府京都市東山区轆轤町81-1 |
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拝観、営業時間等 |
08:00~17:00
その他宝物館は16:30受付終了 |
料金 |
無料
その他宝物館拝観料
※団体は30名以上 |
周辺マップ
アクセス
公共交通機関 | 京阪本線
JR京都線
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自動車 | 第二京阪道路
駐車場 無
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